赤祖父マップ

ただの日記です。

日記20190618/人間は所詮注射一本でどうにでもなってしまう脆弱な存在

人間ドックに行ってきた。オプションは有料だが通常の健診範囲は会社の費用負担でダータであり、サラリーマンのザッツ歯車な生き方を実感させられる。でも自由にカスタイマイズし放題のAndroidよりお仕着せのiPhoneのほうが今の自分には全然便利なように、自由すぎてもめんどくさいことはあるのよ。それぞれメリデメありますからねイケハヤさん。

 

自分の勤める会社ではある年齢から人間ドックに行けることになっていて、当然毎年行っているものの、最大の関門である胃の検査については結構オザナリにしてきた。

数年前に初めて胃カメラを飲んだときは経鼻タイプ、これもなかなか苦しかったが初めての体験で新鮮だった。

次の年は敢えてバリウムにしたが、これはもうかなり辛かった。炭酸みたいのを飲んで我慢しながらグルグルと『志村けんのだいじょぶだぁ』のルーレットマンごっこをさせられるので、これなら経鼻胃カメラのほうがまだましと感じ「とほほ〜 もうバリウムはコリゴリだよぉ〜」と昭和のギャグアニメのオチのような気持ちになったのだった。

 

そして、経鼻、バリウムを体験したので次は経口+鎮静剤だ!と思い、半年前に鎮静剤利用の胃カメラを実施する人間ドックに行った。鎮静剤を使えるクリニックは実はそんなに多くない。その上人気だそうで、かなり前の予約を取らないと受けることすらできないのだ。

そのクリニックはたまたま予約が取れたのだが、今思えば人気が無いか評判が最悪なのではとも思える。(名前は出さないけど気になるならコッソリ教えます)

なぜなら、結果から言うと胃カメラの鎮静剤使用に失敗して胃を見てもらえなかったのだ。

そのクリニックでいよいよ胃カメラですという段になり、鎮静剤を注射された。その直後からグイグイくるのだが、ぼくの意識はまったくそのままだったので当たり前だが思いっきりヴォエーとなる。「ちょ、マッマテヨ!」とキムタクのマネをしたら「じゃあ止めます?」と聞いてくるので「や、やめる…」と言ってしまったのだ。その後は事後休息用のソファに移されて、そこで薬が効いたのか1時間ほど寝て終了となり、結局胃はノーチェックで終わった。

 

 

そんな経緯もあって今回はリベンジということで、別の評判の良さそうなクリニックというか総合病院をかなり早くから予約して、いよいよ胃カメラに挑むことになった。

今回の鎮静剤使用に際しては前回の愚痴に近い失敗談と嘔吐反射が強いボクチャンということのアピールを沢山したところ、薬多めでいきましょうか〜とニンニクマシマシならぬチンセイマシマシにしていただけることになった。よく仕事でも「しっかり仕事しただけでなく仕事したことを上にアピールしろ」と言われる(そういうのアルファツイッタラーみたいでダセえなと思っていたら結構マジで沢山の人に言われてしまった)のだが、こういう場でもしっかりアピるのは大事だと思った。言わないけど汲んでくれはもうそういう時代じゃないし、飛行機のファーストクラスに乗ったのに誕生日祝ってもらえなかったとスネてたオッサンみたいになってしまう。

 

 

今回は最初に点滴で鎮静剤入れ始めてもらいつつ喉の麻酔(ゼリーを口に入れて放置するやつ)を実施、その後処置室に入って横になった。ぼくは本当に異物をくわえるのがダメで、マウスピースを入れるだけでオエッとしてしまうので「ちょ、マッマテヨ!」とまたもキムタクをしていると、じゃあもう先にマシマシしましょとここで点滴に加えて注射を打たれた。

 

 

 

 

 

 

 

気がついたら休息用ソファの上にいた。こういう演出エヴァで見たことある!

 

「あれ…もう終わったんですか?」と聞くとエエ終わりましたと看護師さん。

すごい。何も覚えていない。あの注射で完全に意識が飛んだっぽい。

確かに、実施前に無かった喉の違和感が残る。でも処置室でマウスピースを吐き出しながら腕に注射された瞬間からの意識が本当に無い。

 

ぼくは酒を飲まないので意識を飛ばす経験は殆ど無いのだけど、こういうの本当に凄いな。チクーッてやったらもう何も覚えていないわけでしょう。人間の理性とか哲学とか思想とかほんとどうでも良くなるよ。だって注射一本で意識がなくなるんですよ。こんな"脆弱な乗り物"に乗ってる時点でもう何を偉そうなこと言ってもバカバカしいというか……この感覚わかりますか……。

 

 

 

 

でも、これほどの効きっぷりであれば自分的には鎮静剤バンザイという感じである。「来年の予約を承っていますが…」と言われ、引っ越す可能性が高いのに予約してしまった。あと、胃に何らか気になるところがあったのでちょっと組織取りました〜とだけ言われた。結果が来るのが楽しみ(怖い)。

 

 

 

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病院からの帰りに見かけた。アジフライに「なんでそうなるの?」と。

欽とアジフライの関係なんだろうな〜とボーッとした感覚で思い出せないなと思っていたが、回復した今も相変わらずわからない。

 

※欽とは「欽ちゃん」こと萩本欽一のことだが、あまりに面白くないので呼び捨てにしている。