妻が娘を連れて実家に帰った。
残された息子を高円寺の美容院に連れて行く。ケミストリーみたいなイカつめな男性で話をしなかったらぼくも敬遠するタイプだがもう慣れているので平気。息子も考えてみたら3年近くお世話になっているので嫌がりもせず安定して切らせる。子どものカットは2000円の店なので、床屋よりは高いが高い美容院よりは安いという感じ。ただ髪型はやっぱり重要ですよね〜。自分も人生を大学生からやり直せるなら表参道の美容院に行くべきだったなと。
昼食はそのまま高円寺の餃子の満州。息子は焼きそば、カップ麺、ジャンク菓子が好きな典型的なビンボー舌になったので中華も焼きそば、餃子があればOK。ラーメンは多分ケミカルな味がしたほうが良く、チャーハンはそもそも卵アレルギーがあった(現在は克服)せいで卵の味自体がニガテ。それでもこれだけのフツーのものを食べられるようになるともうラクだ。子ども用の食べ物を持ち歩かないといけない2歳未満くらいだと大変だけど、もうどうにでもなる。
帰りにホビーオフに立ち寄ると、レゴの在庫が充実していた。珍しく欲しがる素振りを見せる息子。中身がメチャクチャのグラム換算の値付けのようで、かなりお買い得に思えた。
※レゴの中古は元々パッケージで売っていたものそのものをキットとして売るものと、中身がバラバラになって重さ換算で売るものがある。前者は市場に応じた相場感になるが、後者は掘り出し物のパーツが混入しかつ安い可能性が高いのです。
いやいや、数日前に16000円のパッケージを買ったばかりじゃな
買ったよね〜。
まんまと。
こんなんでいいのか?とちょっと流石に思う。
でもこれくらい入って総額4000円くらいはお買い得です。レゴ相場が身についた人ならわかってくれるはず。
中身はかつてのパッケージからテキトーにかき集められた部品が集まっているという感があった。従って2個あるべき部品が1個とか、そういうのもあるし、中にはそもそもレゴじゃないナノブロックや全然関係無い玩具の部品と思われる物体も入っていた。
たぶんおもちゃ箱からそのまんまゴッソリ持ってきたのだろうな。あと白い毛がよく付いていたので猫を飼っていたんだろうなと思う。
なので上記のように一度洗うのが中古レゴのセオリー。
そもそも、今日のホビーオフにあったレゴのすべてが、あるひとつのご家庭から出てきたものではないか、という気もする。
現代のレゴユーザーになってまだ数年だが、部品の特徴でシリーズ(レゴシティ、レゴクリエイター、レゴニンジャゴー、レゴネックスナイツなど)もわかったりするし、現代のレゴには見かけないものだったりすると昔のパッケージなのかなという推察もついたりする。定番パーツのカタチはあたりまだが変化しないが、特殊パーツで見かけない色やカタチというのはある。
これは大きなヒントになるパーツ。尾翼のパーツは定番だが、この7238という数字。これはレゴのパッケージの品番である。
検索したら出てきた。2005年頃のパッケージらしい。なおこういうレゴのパッケージはずっと同じようなものを売っているようで実は数年ごとにアップデートしています。なので元の持ち主は10年以上前にこのレゴを買っていたと考えられる。
こっちも同様。7732とあるのでそれで検索すると……
出てきた。こちらも2008年くらいから売っていたパッケージらしい。
両方とも尾翼シールの貼り方が今のうちの息子くらいのレベルでナナメってるので、売り主の子どもはこの頃未就学〜小学校低学年くらいだったのではないかと考えられる。
仮に2008年に5歳だったと仮定すると、ちょうど今16歳前後、つまり高校生くらいということになる。高校生になって、小さい頃夢中だったけど今は一切遊ばなくなったレゴを一斉処分……いかにもありそうなストーリーではないか!
これらを、その子の当時と同じくらいのうちの息子が安く手に入れ楽しんでいる。
そして息子もまた高校生くらいになったら……タピオカ飲む小金を作るためにホビーオフにすべて処分しちゃうのだろうかな。
でもその頃、やっぱり今のうちの息子くらいの子が喜ぶのならそれでもいいのかな……とも思っちゃったりする。ああ、人生よ、人間の営みよ、人類よ、とホビーオフのレゴを通じて思った午後であった。(こういう大げさな話が最近多いな…)