ステーキ。素敵!
ところでこの店、テーブルの備品はこんな感じ。特製ソースはデフォルトで付いてくるタイプの店。塩コショウはわかる。からしもまあわかる。いきなりステーキはワサビとかゆずコショウとか他にも幾つか味変調味料がある。
しかし、だ。
この店、デカい白い粉の瓶がある。これって……砂糖!?
確認したら砂糖だった。
まさか、ステーキに砂糖…?
それは初耳。というか他の店でも見たことがない調味料だ。
というかというか、そもそも大抵の食事のケースにおいて、砂糖をぶっかけるというのは、まあ、無い。(揚げパンとかくらいか)
でもでも、ステーキ専門店、まさか新境地……?
と悩み、思い切って少し小さめに切り取った肉に対してこの砂糖をぶっかけてみた。
パクっ。
………
ま
ず
い!!!!!!!!1
後から気付いたけど、食後のコーヒー用でした。最悪!!!!!!!!!!!
ディルアングレイの動画をたまたま見たらこのコメントで笑った pic.twitter.com/ZaQheudcPx
— 赤祖父 (赤ソファ) (@akasofa) August 15, 2019
このコメントは衝撃だった。何回読んでもおもしろい。
ぼくは大喜利職人とかお笑い評論家を気取るつもりはないが、この
「捕獲を逃れたが重症を負った河童」
というワードチョイスのセンスはズバ抜けていると思うし、これだけウケているのも理解できる。
この顔を見て「カッパ」と例えるのは容易い。というかそれは誰でもできる。
次に「"重傷を負った"河童」。これはまあメイクがケガをしている様子にも見えるのでちょっとおもしろのセンスのある人なら言える。重傷というワードではなく「ケガ」とか「殴られた」とか「転んだ」みたいな表現に至るかもしれない。でも重症(重傷)みたいに「河童」とより遠い単語のほうが効くと思う。
そして最も優れている表現がこの「捕獲を逃れた」だ。この表現を付けられることを狙える人は本当に凄いと思う。この「捕獲を逃れた」だけで沢山のバックボーンとストーリーが想起される。人間の目を遠ざけるように静かに暮らしていた河童。ある日心ない人間に見つかってしまい、マスコミ、YouTuberらの好奇の目に晒される河童。そして遂に研究目的での捕獲に乗り出す人間たち。必死に逃げる河童。追う人間。生け捕りが前提なので殺すまでには至らないが足止めをしようとする人間。傷つきながら、ケガをしながらも死に物狂いで逃げる河童。そして遂には人間の追跡を振り切ることに成功した河童。しかしその心身ともボロボロの河童。それがディルアングレイ。いやあ本当に凄いよ。これがこの「捕獲を逃れたが」のひと言だけで表現されてるんだよ。感服しかないわ……。