先日息子と二人で都民が都内の1泊旅行をしたばかりだが、こうして細切れでまた旅行気分を出す。遠くに出かけたら連泊も当然だが、流石に都内で連泊はあまりに勿体ない。こんな状況でなければなかなかやらないことなので今度は家族全員での都内1泊旅行をした。もちろんその気になれば日帰りでだって全然可能なものだが、それはそれでいいのだ。
娘（3歳4ヶ月）はマスクを極端に嫌がり、マスクしよ？と言うと期限が悪くなるので、未就学児マスクなしを許容しているテーマパークや施設しか行き先が選べないという縛りゲーになっている。色々と検討、調査した結果、スカイツリーならOKであることがわかった。自分と息子は一度スカイツリーに行ったことがあるが、これは夜のスカイツリーということにすれば初めてになり、かつ東京の西側住民としては近隣に宿泊する合理的な理由にもなる（心理的に、完全に意味のない外泊はやっぱりちょっと抵抗がある）。
調べたら都民限定で半額というキャンペーンもやっていたが、「当日券限定」ということでこれは取れないリスクをツイッターの検索等で感じたので敢えての倍額指定券を購入した。ただ、これは後述するが結果的にバグなのかなぜか半額に割引された。
土曜日午後の浅草・雷門前。新コロ禍の前では考えられないくらいの人出の少なさだ。自分の記憶では土曜日午後にこの角度でそもそも地面が映る写真が取れないレベルだったように思う。外国人観光客が東京に初めて来る場合のほぼ必須ルートであることと、地方ジジババのバスツアー等でもまた定番ルートであることでこの10年くらい浅草はとんでもなかったという印象しかない。
ピンチはチャンス的なちょっとイヤな物言いだが、やはりこの状況はド定番の混み混みスポットを見て回るいいタイミングなのだと思う。今度は以前から終わってるほど混んでた鎌倉とか行こうかな。
仲見世もこのレベル。平日早朝じゃないですよ。8月の土曜の午後ですよ。こういうのを見ると、リアルに経済やべえなという冷や汗がでる。ささやかだがラムネと揚げ饅頭を買う。
今回の宿は安心と信頼のドーミーインチェーンで、和風旅館っぽいビジネスホテルの『天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草』にした。中が畳敷きでフロント前から靴を脱いで過ごすという旅館スタイルだ。もちろん大浴場もあって、この宿は黒湯の温泉になっている。サウナもある。大阪に同じブランドのホテルがあって出張で使ったことがあって、気分転換にはもってこいの内装ゆえチョイスした。部屋で仕事をするには机と椅子がちょっと向かない（和風の机と椅子で低めなので腰が死ぬ）が、遊びなら文句ない。
家族4人のツインルームで9000円とこれまた時期的に破格。多分いつもならこの倍はすると思う。
部屋は11階でスカイツリー、浅草寺、アサヒビールのウンコも一望できる良い眺め。まさに旅行気分！
ウンコが大好きな娘も「あ、ウンチだね〜」と連呼。
一休みしてからタクシーでスカイツリーまで向かう。1000円くらいで行けるのでヘンに電車に乗るより手っ取り早い。
スカイツリーの予約時間には余裕があるので、こどもの湯というあそび施設に入った。正直未就学児レベルでしか満足できないと思うが、まあ未就学児を楽しませるために入ったのでちょうど良かった。小1の息子はデジタル形式のパズルみたいのをやっていた。親としては100円のマッサージチェアがあったので満足です。
デジタル金魚すくいとかもあったけど秒で飽きますねこれ。
で、その後はフードコードで食事。家族の食事の食器をひとりで片付けながら、これザ・家族サービスだなと感じる。家族サービスということばにちょっと違和感というか、上から目線のようなニュアンスを感じてあまり好ましくないと思っていたがこれは家族サービスだわ。いいんだけど。
19時入場の回を予約していたのでうまいこと日没した。近くで見るとスケール感が狂う大きさ。人類ってすごいなとストレートに感じる。
スカイツリーは当日券と予約券で入場窓口が異なり、後者だとかなり優遇されてスッと入れるのでよほど思いつきでなければ予約券がオススメだ。今回も都民限定半額当日券の整理券（14時頃には配布終了していたとのこと）の人が長蛇の列だったが、こっちは倍額払う覚悟で敢えての予約をしたのでスルッと入る。
と、会計のときに「都内の方ですか？」と聞かれ免許を見せると「では半額になります」と予約券のキャンセルと半額処理をしてくれた。いいの？ と思いつつもテキパキと処理してくれたので多分間違いではないのだろう。予約サイトのキャンセル料がかかるので当日券で半額ゲットした人よりは高く払っているが、逆に半額を諦めた人からしたら聞いてないよ！？な情報な気がする。予約しても半額（よりちょっとだけかかる）になるとはサイトからは読めなかった。もう半額キャンペーン終わったので敢えて書きました。
夜景は夜景で素晴らしい。昼間に来たときはどうしてもGoogleマップ感が否めないが、夜はちょっと違う。昼夜両方見た感想としては夜のほうがオススメかもです。あと350mと450mの展望台両方も昼のときは見たが、これはGoogleマップのマイナスボタンを一回押したかどうかの違いなのであまり上の展望台に価値は無い気がします。今回も上はパスした。
娘も珍しく大興奮で楽しそうにしていたので良かった。
ガラス床を見てももう実感がなさすぎて全然怖くない。息子も娘もフーン程度だった。
展望台は1時間もかからず十分満足できるので、見物を終えたらそのままタクシーで宿に戻る。素泊まりなので朝食などをコンビニで買って帰り、温泉を楽しんだ。しかし仮に日帰りで夜のスカイツリーを楽しむことになる場合帰宅できるのは21時過ぎになるので、23時に赤ちゃんを連れて平気でドンキにやってくるヤンキー一家でもない我が家としてはちょっとつらい。そういう意味では浅草に泊まるというのはとても意義のあることだった。
夜、皆が寝静まってからひとりでポチポチとカメラのバルブ撮影をしていた。雷も鳴っていたがこの景色を見ながら晩酌をしてホクホク顔で0時頃には寝てしまった。もう十分いい夢・旅気分です。家族サービスとしても皆の満足度が高そうでプランナー兼スポンサーとしても良かった。
翌朝は7時前に自然起床し、朝風呂をいただいてダラダラとしていたらめちゃめちゃ雨が降ってきた。息子のスイミングがあるので帰路につきつつそのまま食事とスイミングに行く。
日曜午前中、雨降りの仲見世。いよいよこの数年来見たことないレベルの景色だ。朝5時じゃなくて11時くらいですよこれ。晴れてれば体験価値として最高だったけど、代わりにかなり涼しくなったからプラマイゼロかな。
ということで、都民が都内に泊まる第二弾をやったが、やっぱり今こそこういうことをもっとやるべきだと感じた。旅気分になるのは本当に良い。都内と言っても広いし宿を選べば非日常を感じられるので、これはぜひ皆様にもオススメしたいです。
自分としてもまとまった一週間なりの休みをガッツリ旅行に使うパターンはあったが、都内に居てこれだけ計画を立てて予定を詰め込んでアレコレするやりかたは初めてだった。とても一週間が長く感じたし、充実しているし気分転換になった。でも仕事がんばるぞ〜にはならず今最高に鬱々としています。飲まないと寝れねえな。
息子と昼食でスイミングのある駅近くのサイゼリヤに入る。初めてこれ食べたけどスパイスだけ単品で売ってくれればいいのではないかい。
