文化の日だから、というわけではいが国立博物館に行ってきた。偶然タダだったがタダ狙いではない(むしろ混みそうだから通常だったら避ける)。
Eテレ『びじゅチューン』の企画展があったのでそれきっかけで来たのだ。息子が好きなのです。
館内も適度な客で快適。ゆっくり見られる。というか科学博物館じゃないほうのこっちはそもそも目玉展示がなければそんなに混まないか……? 10年くらい前に流行ったというか話題になった阿修羅像を見に来たような記憶がある。
これは風神雷神図屏風のレプリカにプロジェクションマッピングをする的な展示。
これもレプリカの屏風にアニメのようなプロジェクションマッピングが動くというやつ。
そんな感じで、びじゅチューンを見ている人ならああこれだ、とわかる感じの内容。
そのへんはまあ良いとして、やっぱりアニメに実際出た舞台の聖地巡礼とかと同じで、びじゅチューンの元ネタになった実際の美術作品を見たいところだ。
尾形光琳の八橋蒔絵螺鈿硯箱のホンモノ。
これは缶入りクッキーがお土産に売っていたので買った。なお尾形光琳がどうとか、今知った風に書きましたが実際は全然知りませんしこんなものが国宝になっているとは全然知りませんでした。知識人気取ってすみませんでした。
これは三日月宗近。さいきんの刀剣ブームでコレに限らず他の刀剣も展示されているのだけど、ソッチ系の女子っぽい人も少なからずいた。
これは小面。能面ですね。
見る角度で感情が変わるというのが有名だけど、大抵の人って普通にそうじゃない?とは思う。
この建物は法隆寺宝物館という建物だそうだが、自分の中では仮面ライダーダブルでの舞台の警察署として使われていたので「ああああここだっ!!」という感動があった。特撮の聖地巡りに目覚めそうな瞬間。
麻耶夫人および天人像。ワキから生まれたワキ太郎ことお釈迦様です。
でもさ、正直言って麻耶夫人とか全然知らなかったわけですよ。でもこういうのがきっっかけでアラフォーでも常識的な知識を得ることができたわけである。また息子も小1でこういうのを知ることになったわけで、びじゅチューンには本当に感謝である。
仏像の「光背」という後ろに置いてあるオーラ的なオプションが単品で展示してあった。ガンプラとかでもバックパックとして装着できるのがありがちなので、そういう穴が仏像にあるんじゃね? と息子と探すことにした。
あの背中の穴っぽいところが怪しい!とか盛り上がったが、後で調べたら光背は基本的に直接装着するもんじゃないらしい。またひとつ賢くなった……(ここを読んでくれている方もまたひとつ学んだのでは!?知ってたらすみません)。
カプセルトイも買った。2つ買ったら右のやつで2/2で被ってしまったところに横から知らない家族から声をかけられて「交換しませんか」と提案があった。全種類コンプ目指していて丁度右のやつ(吉祥天女)が無かったらしい。渡りに船とばかりに左のやつ(ボッティチェリのヴィーナス)と交換させてもらった。こういう現場でのガシャポンのトレードってマジで一点の曇りもないWin-Winでしかないな、となんだか感動した。世界平和のヒントはガシャポンのダブリトレードにあるかもしれない、となんとなく思った。
国立博物館、充実の内容であることは紛れもない事実なのだけど、いかんせん教養と余裕が必要だなとは感じた。でもこういうものが開かれているという事実は素晴らしいと思う。また、びじゅチューンというアニメきっかけで来るなんて"浅い"なあという批判はあるかもしれないけど、これに関してはマジでいいじゃんかよ〜という思いしかない。
息子もビシッとハマった展示があったわけではないと思うが、うっすらでも残ってくれればいいかな。つーか難しいよマジで。字しか書いてない掛け軸とかツボとか別にほんと興味ないし……。