前回の南海堺東駅から一駅だけ乗って浅香山で下車、そこから阪堺電車の綾ノ町停留場を目指して歩く。
目的地としては、綾之町東商店街だ。
ここはなかなか良い光景が見られるということでやってきた。渋い。
シブすぎて大半がシャッターの降りたままな商店街である。
営業中のお店の店主が何やら業者か関係者と話をしていた。壊れた部分の修繕だろうか。
八百屋さんや肉屋さんは絶賛営業中だったが、この地卵とお茶とエレガンスクリーニングをやっているニューファーストというよくわからない店は閉店済みのようだった。こうして書いていても一体何の店なのかよくわからないな。
東京ではこういうタイプの全蓋式アーケードの商店街はなかなか見られない。あるにはあるけど、ちょっと違うんだよね。このトタンっぽいのとかテントっぽいのというのはもうなかなかないのです。
で、これですよこれ。商店街の中を路面電車が突っ切っている。
はい。
ね。
良き!良きですよこれは。
まあでも商店街としてはほぼシャッター通り化してしまっているのは事実。あくまで今の様子を見て回るくらいしかできないが、こういうところを見てもっとにぎやかだった時代もあったのだろうな、となんとなく勝手に想像するのが楽しいのです。
次に停留場から阪堺電車、通称ちん電に乗って我孫子東停留場に行く。
ここもまた停留場すぐに商店街がある。
こっちのほうはまだ元気がある感じ。店も多かったしアーケードも新し目だった。
昔はこういう街の家具屋でいわゆる嫁入り道具一式を買ったりしたのだろうか。今はどうなんだろ、ニトリですかやっぱり。
犬☆キラーン って感じの犬。さわやかだしげんきだ。
商店街を逆方向に歩くと、今度は安立本通りという商店街にぶつかった。こうして適当に歩くと商店街があるというのが大阪の良さだと思う。マジで。
ちなみに「あんりゅう」と読むようです。
こっちは普通に活気のある商店街で、スーパーや惣菜屋もバンバン営業中だった。
東通りのほうはもう全部シャッターでした。
あと安立の商店街の更に枝葉になる銀座通りなる商店会は完全に閉まってました。軒を連ねるタイプの複合店舗みたいなやつですね。今で言うイオンモールと同じやつ。
外傷・健康・おできの坊や。おできでコレは大げさだろ。
味を売る店、というインパクト。味、買いたかったなあ。
借間専科。ホンモノの恋をしま専科?
とまあ、適当に商店街を目指したりして歩くと、狙ってない出会いがあって楽しいのです。ここのところの出張では雨続きで歩く気が失せていたのでちょうど晴れてよかった。ここでまたちん電に乗って、天王寺まで戻ります。
天王寺で帰ろうか飲んで行こうか悩んでいたが、どうしても銭湯に入りたくなったので検索したら、どうやら新し目の銭湯があるようで行ってみることにした。
開店前で待っていると、どんどん人が集まってきた。
15時開店でシャッターが開いた瞬間に人がなだれ込む。シャッター開きかけのところをくぐってダッシュするジジババに一番風呂への執念を見た!!!
この銭湯めっちゃ広いしキレイだしとても良かったです。味わい的にはゼロだけど温泉もあるしサウナもある。ここは今後も常用させてもらうかもな〜。
湯処あべの橋、要チェケです。スパワールドとか大東洋とか行くほどじゃないんだよな〜という感じのときにちょうどよいかも。
で、天王寺からどっか飲みに行こうと思い……
結局ここに来てしまうわけで。飛田のほうはもう営業始まってるっぽい割にまだ明るかったので冷やかしは止めておいた。
この文化財級の建物もいつまで残るかどうか……。
ココ来るとほぼ確実に撮ってるな。
でも最近こういう店が増えつつあるのがこの動物園前からの一連の商店街の特徴だ。うーん……。
江戸の秘密ってなんだよ。
居酒屋で覚せい剤を売るな! とのこと。
居酒屋だけじゃねえだろ。っていうかこの辺で買えるの?という逆の情報になってしまいませんか。
下の看板もイイ味ですね。
どこ行こう〜と悩んだ末、酒が飲めないときは入れなかったこちらに入ることにした。
立ち飲みなのでビールとポテサラ、ハムエッグでサクっと1000円で飲んで立ち去る。今店に立っている人と店主は別で手伝っているとのこと。ハムエッグを頼んだら「こんなもんでいいですか?」とあまり作り慣れてなさそうな感じだった。オリジナルのハムエッグもまた食べてみたいな。
スタンド使いが惹かれ合うのと同じで、ぼくが大阪に来るとなぜか最終的にはいつもここに立っている気がする。
また来月くらいに来るかもね……。