赤祖父マップ

ただの日記です。

日記20201117/倫理ブレード/微熱

f:id:akasofa:20201116231501j:image

なぜかサムネイル画像が謝罪のサザエさん。

 

cakesの賞をとっているホームレス観察の記事が炎上していた。

cakes.mu

 

人によっていろいろなカットの仕方というか、刃の当て方ができてしまう記事(およびこのライターユニット氏の他の作品群も含めて)なのだけど、自分は正直言って倫理ブレード、良識の刃、みたいので斬る気にはなれなかった。単純に表現が巧くないというか、もし自分が編集として目を入れていたら色々アドバイスして燃えない表現にできただろうなあとは思う。なのでnote社の編集が無能ばかりなんだなとまずは思っている次第です。

 

この手のネタというのは一昔前のちょいアングラ雑誌とか同人誌とか、名前は出さないけど有名な書き手の方は何人かいて、それはそれでゾーニングのせいがあるのかもしれないけどこんな燃え方はしていない。この人達は単純に下手くそなんだなと思っている。だって極論言うと、例えば文章だけで友人や親族のことをちょっとおもしろおかしく書いたりちょっとディスったりすることすら同じ地平線上にある行為なのよね。

 

あとスラムツーリズムという言葉があるが、その刃を持ち出されるとぼくも少しツラいところがある。それこそ大阪に行くたびに西成に行ってるとか、インドとか行って現地の子の写真撮ったりしたブログを公開していたりとか、そういうのをそのブレードで斬られたらちょっと弾き返せる盾はせいぜい自己責任シールドしか持っていないかもしれない。まあその覚悟をもってやってるつもりだけど。

もちろんネットに出すものやその表現は考えているつもりだし、時代によって変化もしているので10年前に許された表現がそのまま今通じるとも思っていない。珍スポ訪問系の人とかおもしろレポート記事系の人も対象との関係、リスペクト、愛があるのか、などまともな人ならきっと一度はぶちあたる壁的なテーマだと思う。逆に同じ趣味人でも、たまにズケズケグイグイ写真を撮りすぎなほど撮りすぎていたり、全然背景を調べもしないで適当な印象だけを書いていたり、ゴリゴリに撮っちゃってるYouTuberがいたり、みたいに(半分同族嫌悪かもしれないが)眉をしかめてしまう人や発表物もよくある。

ぼくも以前、ライカを使ってインドの子を撮るなんてスノッブにもほどがあるみたいな批判も受けたことがあるが、レンジファインダーは一眼レフよりマニュアルでピント合わせやすいんだよ。これは本当だよ。あとインドはミノルタのライカコピーで行ったんだよ。壊れると怖いから。でもインドではこっちもしっかり現地の子と交流して金ボラれてセビられて、と良いように使われてるんだからお互い様だよねとは思っている。

人が人のことを表現するときはかならず一定の暴力性を含むものだから、だから編集とか他人の目が入ることが必要なのだとは思う。これは白黒の話ではないから。

というか人が人のことを書くこと、それ自体を完全否定してしまった世界のほうが怖いな。たまにそういう極論に走る変な人もいるんだよな〜。とにかく、あの記事群は色々下手くそですねということと、その助言ができないくらい編集がボンクラなんだなくらいです。

 

-----

ところで、ジジイになって平熱がいつの間にか36.4℃とかになっている今日このごろですが、どうも調子が上がらなくて、熱を測ったら37.0℃ありました。これは平熱が36.8℃の人だとしたら37.4℃相当、ちょっと微熱といっていいのではないでしょうか。というわけで早めに寝ます。


f:id:akasofa:20201116231505j:image

子がいることで季節感を半強制的に演出というか、むしろ子がいることが季節感を出す理由になるというか、そういう効能があるのだなあと痛感してますね。