娘もはやいもので3歳7ヶ月になる。そりゃあ私も歳を取るし周りの人たちも結婚したり子ができたりライフステージを進めたりしてるわけだ。なのに自分の気持ちのどこかの部分だけずっと若いつもりになっていたりして辛いところがある。
子どもには取り敢えず望むか否かはあるが儀式的なものは押さえていきたいと思うもので、七五三の時期を迎えたので(ちょっと遅いみたいだけど)娘の写真をスタジオで撮影してもらうことにした。息子の場合は阿佐ヶ谷の神社でやったのだけど、もう別に神社とかどうでもいいのでとにかくかわいいコスで撮影したいというだけである。色々探していたら自治体クーポンが使えて、かつ衣装チェンジありのスタジオがあったのでそこにした。まあスタジオアリス的なやつです。
娘もはじめてのヘアメイク。縛るのもロクにしたことがないので緊張の面持ちすぎて笑った(顔は隠しますが)。ガチガチの顔している。
アイシャドーも初めて。目を瞑って、と言われたら顔をギューとするくらい目を閉じていた。
メイクさんのメイクのあとは着付けしてもらい、スタジオでの撮影。いかにも写真学校出ました的な若いカメラマン。ただ、こういうビジネス撮影はカメラの腕というよりは気持ちをノセる腕だったりする。スタジオアリスに初めてお世話になったときは感動したよ。ああやって赤ちゃんを笑わせるのか!と。
撮影隊もなれたもので、ガチガチの娘の笑顔を引き出しつつ軽やかに仕事を進める。うーん、「プロカメラマン」だ。やっぱり自分もカメラのことは結構わかっているつもりだけど、そういうレイヤーの話ではなく、やっぱりスタジオ撮影と同等の撮影は無理だ。
衣装、背景、小道具、ライティング、そしてソコソコの(と言ったら失礼だけど)撮影技術。これを個人でやるのはやっぱり事実上無理。お金を払ってお願いするのがベターだろう、と思わされる。ただこういうのって値段の付き方がなかなか難しいもので、技術料を事実上タダのように見せて「撮影データ料」とか「印刷した写真代」「アルバム代」なんかの名目で費用が出てくるんですよね。単純に技術料とか撮影料って言い方でいいのに、多分過去からの慣習でそうなっちゃってるんだろうか。
そして出来上がった写真は大満足です。かわいい。
やっぱ写真はライティングだよなあ。カメラはEOS 5Dとかかな。多分。
3歳児相手にうまく撮ったものです。自前じゃ無理だな。そういうのを認めるのもまた自分がカメラ趣味が長いのでよ〜くわかるのです。仮に一眼レフ買ってきたって無理だから。
そんなわけですっかりヘトヘトになった(こういうのってやるだけで疲れるよな)けど、本人も「もっとずっとドレス着たかった!」というくらい満足していたようなのでよかった。この手のイベントって基本的には親のジコマンなので子どもが飽きたり完全に泣いちゃったりしてるパターンもよく見るので。私も七五三で親に「こんなのやりたくない」って言って、弟たちの七五三は無くなったという悪事をしているのでわかるのです。
……というわけで、「撮影データ料」と「衣装アップグレード料」の名目でマジの「七五三」くらいお値段かかりました。
オギャーッ!!!!!
74,030円!!!! ほぼシチゴサン(75300)!!!!!!!
……「高い」のかと言われると、仕方ないかなとは思うんですよ。人や設備の原価を考えたら妥当なラインで、決してボってる的には思わない。なので単純にこういった撮影が「贅沢なこと」なんですよね。うん。いやー実質自治体のクーポンで3万円分得しているのでまだ助かった。
まあでも一生のことですから、と言われると弱いよね。特に子どものことになると……。親は10万円のスーツなんかもう着ずに上下で1.5万に収まるユニクロのなんちゃってビジネスカジュアルで出勤しますから。