前日に敗北を喫して外食ができなかったので、缶ビールでふて寝したら朝4時に起床。だらだらと行程を検索しながら思案して、いくつか商店街を見つつ京都に行くか〜と思い宿を8時くらいに出た。
まず来たのは萱島。数年前にも一度来たことがあり、そのときは見逃していた商店街があるのだった。
らーめん専門店、という専門店らしいコダワリみたいのが一切感じられない店に笑ってしまった。
来たのは京阪トップ商店街。このスタイルの商店街はもう東京ではほとんど残っていないので最近は関西に来るたびに「商店街」でググっている。
この照明器具よ……! 家に欲しくなるやつね。近くでみたらめちゃめちゃデカいんだろうけど。あと左側は建物自体がなくなっていて青空が出ちゃっているけど昔はこっち側も建物だったのだろうな。
シャッター通りという感じも受けるが、意外にも現役の店も多い。あと9時前後なのにもう各店舗とも営業していた。朝早いな。
このボロボとで色あせた万国旗がなんとも言えない味わいがある。こういうのが見たいんだよなおれは。
このシャッターが全部開いていた時代もあったのだなあ、という風に光景を噛みしめる。商店街復活を!とか貴重な建築を残して!とかそういう無責任なことは何も言えない。
オバ服のおしゃれ衣料スーパー。どこにいってもオバ服の店だけは生き残りがちだが、これは単純に数駅先とか車で移動とかすら困難な近所のオバチャンのニーズがあり続けるからだろう。自分も最近、服買うくらいでいちいち繁華街に出るとか億劫になったのでよくわかる。
なんにしても、こうして見たこの場所だっていつまでも存在するわけじゃない。だからせめてこの記録と、記憶だけはという思いで散歩しているのです。
ということでトップ商店街をあとにする。
ここから京都方面に向かおうかな〜というところで一応見てみた宿題店が……。
やってた!
朝9時くらいなのにやってた! すごい!というわけで予定を変更して入ることにした。
朝9時のビール。空きっ腹。やっべー うめー。
つまみにはおでんの大根とジャンボシュウマイを頂いた。玉ねぎ1個丸ごとのオデンダネもプカプカ浮いていて気になったのだが、まだ火が通ってないということで諦めた。
マダムの花写真コレクション。こんな風になってるので今座席はカウンターだけです。
自分の他に2名の先客がいたけど一体何者なんだろう。人のことは言えないけど。マダムに「若い人は手がキレイね」と言われ、40になって若い人呼ばわりは本当に悪くない気分だよと思ったりする。まあ20、30年下に対してはそう思うよな。
いい感じに酔ってもう寝たいところだけど次に中書島で降りた。
中書島も何回か来ている。宿題の未訪問店もあるし銭湯(新地湯)もある。多分何度か来ることになる……気がするが早くしないとな。
そのまま隣駅まで歩く。こらくえん。
伏見桃山の商店街。この餃子屋入ったことある! と急に思い出した。やっぱり数年前来ていたはず。思いがけないところで強烈に思い出すものですね。
テンゴクヤ。いい名前だ。靴屋なのに。天国か。
嫁入道具という現代の男女の感覚としては叩かれはじめかねない概念がここには生き残る。今の嫁入道具ってせいぜいニトリとか無印ばっかりだろうけどね。
夢の国の入り口。自分が子どもだったら素通りできないよな。
近鉄の伏見桃山駅の前にあるガード下。高校生二人が連れ立ってこのラーメン屋に入っていく光景が見れて良かった。自分が高校生のときって友達と外食ってほぼ経験ゼロだった気がする。学校帰りに友達と食事、みたいな概念がなかった(田舎のうえにチャリ通学だったので)。のでなんかそういうのを見ると羨ましくなっちゃうのだ。
次に伏見桃山から東寺駅まで。
東寺の前を通った。オッ京都じゃ〜んと思った。悪いけどまだ寺には興味が無いんですよ……教養が無くて申し訳ないけども。
昔、興味も無いのに寺巡りをしたらつまらなくて最悪の旅になった記憶がある。「興味のあるものだけ見ればいいんだ!」という当たり前のことに気付いてからが貴方の真の旅の始まりです。
服になにか付いてるから服を脱げばいい。興味の無いものを見たくないなら興味のあるものを見ればいい。案外当たり前のことに気付かないこともありますね。
東寺駅から歩いて15分くらいであるミスター・ギョーザ。ミスギョです。いいことあるぞ〜。 というかめちゃ人気店。
人気店ならではのシステマチックな接客に肩身を狭くしながら餃子をいただく。餃子は美味い。まさに王将系の感じですね。
その後はバスに揺られて四条河原町の方面に。
居酒屋たつみ。表はデパートとかが軒を連ねる通りから一歩入ったところ。以前も見かけていたけど怖気づいて入れなかったでも今は!おれは!飲める!!!!!!
短冊メニューが無限にあってなかなか決められないやーつ。
どて焼き、万願寺とうがらし天ぷら、賀茂茄子天ぷら。京野菜で京都感を演出。
席はたちのみ、座りのみ、テーブルと全種あるのが面白かった。
あと一生のうちで9回来れるかという自信がない。こういう一生集めきれない旅先のサービス券をもらうと嬉しさと寂しさの不思議なミックス感情になる。
もう少し歩く選択もあったけど足にキテいたのでやめてとっとと帰ることにした。普段の運動不足と老化の影響も少なくない。昼から飲むときは誰かと一緒に飲み歩きしてもらわないと怖いかもな。
米原〜大垣の間の関が原だけ雪が降っていた。地形とかも旅行するまで全然意識しなかったな。やっぱり実際に動いて見聞を広めることが一番の勉強になりますね。
※なお今回はあくまで仕事の出張です。