息子がマイクラ三昧になり一緒に出かけたがらなくなったので身軽になりつつある（ひとりで留守番できるようになれば完璧）。ちょっと散歩運動を兼ねてひとりで外出したところ、寒かったのでどうしようと考えて、ふとパトレイバー2の映画が4DX上映していることを思い出して急遽チケットを取った。
映画館は池袋なのだけど上映時間的に中途半端に時間が空いているので昼飲みすることにした。散歩？なにそれ。
池袋にはあまり土地勘がなく、大都会と伯爵の入っている池袋北口しか知らない。北口を探したら今は「西口（北）」と改名したらしく迷ってしまった。なんだよそれ。
というわけで明朗会計なこちらにイン。
センベロとか言ってケチくさいことはいわずちゃんとお金を使おう。均一価格でもそれぞれちゃんとしていた。
アジフライも2尾分だし。
クジラの刺し身も美味かった。シャーベット状のやつが嫌いなのでちゃんとした温度で味わったのは久々かもしれない。
しっかり酔ったのでどこかで休みたかったが喫茶店も空いてなかったのでもう映画館に入ってロビーで休むことにした。ロビーのいい席が空いていたので小一時間ほど眠ってしまった。昼飲み→昼寝→映画って流れの祝日すでに完成されていて最高じゃないですか？
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パトレイバー2の4DX上映。以前1の4DXも見て味をシメてまた来た。でもこの映画はあまりバトルシーンとか無い（1も無いけど）し4DXどうなんだろうと思ったが、まあとにかく大画面でいい音で見れればいいやと思って。
ゆうきまさみ先生のサインがあった。
※ネタバレは特にないです。
40過ぎた社会構成員になった立場で見直すと、10代の頃に見ていたときとかな〜り違うように受け止められる。自衛隊と警察と政府との……みたいな話も当時はきちんとわかってなかったけど、今はよく理解できる。だけどやっぱり、平和ボケした国民に戦争を垣間見せてやろうかっていう高尚さ、それが成立するには色々弱いとしか思えない。ただ、この平和が幻だとか曖昧な存在だというのはわかるし、そういうことを時々思い出さなきゃいけないとは思う。でも生活があって子どもを保育園に送らなきゃいけないし、というのが厳然として存在する。そういう日々があるのはまた現実なのだ。
自分の仕事だと、例えばシステムを商用で実際に動くサーバー環境にリリースするときなどに実際に国内数千万人が利用しているシステムに入ったりするわけです。しかもrootユーザーみたいので。
で、そのとき、「おれが手順書を完全無視してここで全ファイル削除コマンドを一発突っ込んだらこの会社終わるな……」とかふと想像するわけです。絶対にしないけどね。でも発狂したり子を焼かれたみたいな恨みがあったらあるいはやるかもしれない。でもこの映画はそれをマジでやっちゃった奴がいたら……みたいな感じです。マジでやっちゃう奴がいると意外と脆弱だし、組織としては本当に呆れるようになっていることも多々ある。
パトレイバーは構造的に「敵」が存在しないのがやっぱりコンテンツとして良いところでもあり悪いところでもあるんだよな。リアルな世界に非現実の設定を食い込ませる前提としてはやっぱり「敵」や「脅威」が必要だ。一般の犯罪者なんて敵にもならないもんな。そして、テロやクーデターがテーマになりつつもやっぱり高尚な思想犯・確信犯(本来の語義の)っぽくなってしまう。『1』のほうが世界観を守りつつエンタメとして完成しているので、『2』はほんとレイバーがまったく要らないしあまり好きな人以外に薦めにくいし、今までのレギュラーのその後って見ていてなんだか寂しくなるんだよなあ。悪いようにはなってないけど、その更に後はみんなほぼ警察辞めたりしてるっていうことみたいだし（まあそうか、この映画の流れで言えば）。みんな歳も取るし考え方も変わるし立場も変わるし、自分が劇画オバQになった気分になるのよな。決して嫌いな作品じゃないけど、パトレイバー見るなら『1』のほうを圧倒的に薦めます。というかまずは漫画版かな。TVアニメ版はアニメアニメしていて今の自分でもちょっとキツい。
でもでも、こっちはすげー楽しみなんだよなあ……。
