昼からマンション絡みの事務的なコトをすませ、夕方からは大学時代のサークル仲間内の忘年会に行った。一日2件の用事があるとめちゃめちゃ忙しい感覚になる。そんなことは別にないのに。
このサークル忘年会に参加できている人間関係は結構貴重というか、同じ大学、同じ時代、同じサークルにいたというだけで、かつ仲違いしたり疎遠になるでもない、かといって近づき過ぎない良好な距離感で成り立っている。それも約20年の付き合いという、一朝一夕の寄り合いではない信頼感もある。なのでここにはかけないヒドい冗談を言ったり、何度も何度も同じ思い出話（仲間内だけの定番ネタ）を繰り返したり、そういうものである。
大学のサークルというのは、昨今のアイドルグループよりもはかない組織であって、ちょっとした色恋沙汰やケンカですぐに関係が崩壊しかかったりするし、実際何人もの人間が来ては去ったりする。そんな中で今も残っているという関係なので、お互いが「ここなら20年前と同じバカなことが言える」という感じなのだ。
そしてうちは夫婦でこのサークル出身なので、夫婦で参加して子どもまで連れて行く忘年会というほぼ唯一の場なのだ。このサークル出身で他に家庭を築いているメンバーもいるが、配偶者はこのサークルと全然関係無いのであればさすがに家庭優先で参加できないだろう。そういうわけでうち以外はアラフォーで独身というメンツばかりである。
居酒屋ではなく地方からの上京者の宿を兼ねてコンドミニアムタイプのホテルでやっている。決して安くはない（うちは日帰りだが日帰り宿泊料みたいなのを払っている）が、そういう金の使い方ができるのがアラフォーだ。レンタルスペースより高いが、アメニティや設備もしっかりしていて助かる。普段はおそらく外国人観光客などの利用が多いのだろう。
こういう感じのサークルに割り当てられたボロ部屋で飲んでいた人間たちだったのに……と思うと隔世の感がある。ゲリラ組織のアジトではありません。隣の部屋のサークルはそれに近しいところだったけど。（1999年頃撮影）
人が集まれば肉は低温調理される。安い肉でもうまい。
これも自作。うまい。
場所見知り、人見知りをする娘もとんがりコーンを全指に装着するくらい馴染んでいる。やっぱり親が油断してる態度をしているから安心するのだろうか。
歩く猥褻物とでも言うべき男がこの頭でタートルネックを着てくるのはズルすぎる。子どもも面白がる。
子どもがいるのでどうしても泊まりはせず帰って来ざるを得ないが、それでも大事な一日だ。大人の集まりを子どもが楽しんでくれているのはとても嬉しい。
