赤祖父マップ

ただの日記です。

日記20200217/さよならATOK/考えることをすること/空いてる銭湯

ATOK(アドヴァンスド・トランスファー・オブ・カナカンジ)を20年以上使っている。

※今はWikipediaによると「Advanced Technology OKana-Kanji Transfer」の略らしい

 

ATOKへのぼくの中の信頼性はとても高く、iPhoneにもインストールしたし、pomeraがATOK搭載というのも買った決め手のひとつだった。ユーザー辞書も育て続けていて、鰻屋のタレのごとく20年ずっと引き継ぎを続けている。とはいっても内容としては顔文字、差別用語(例えば「人非人」とか)が当時MS-IMEはもちろんATOKでも出なかったので登録したりしていた。あとは筒井康隆だっただろうか、煙草を「吸う」ではなくて「喫う」と書かれていて、そういう使い方もあるのかと登録したり。結構小説などで使う表現を採り入れていた気がする。

とはいえ会社のPCに勝手に入れるわけにもいかずそっちはWindows標準のMS-IMEをずっと使っていて、かつ熟成してくると「案外普通に使えるじゃん」という感想になる。昔「淹れたてのお茶」が「入れた手のお茶」になるとかCMでバカにされていたけどそれももう15年前の話。というかたまたまオモシロになった変換をしたものをあげつらっただけだ。あっ、なんかそんなオモシロ変換をまとめた本とか出てたなそういえば。きつッ。

 

そんなATOK、最近は逆に学習が肥大化したのか老いたのか、あるいはTwitterなどで著名人や知識人が狂ってくるあの現象のように、マイATOK変換がどう考えても異常になってしまったのがストレスだった。「〜〜である」と書こうとすると「〜〜でアル」とマンガの中国人みたいになるし、「見ていない」と書こうとすると「見てい無い」とかまた何でもかんでも漢字にしようとしてくる。椎名林檎かお前は。iPhoneのATOKもアプリとしての挙動が怪しくて外したし、これで月300円なんていよいよコイツも潮時かもな……な感覚になってしまった。信頼していた人が「老いた」感覚、あるいは昔好きだった人に「冷めた」感覚といったほうがいいのだろうか。ぼくはどっちもそう思われる側の人間なんだと思いますが……。

 

で、まさにこの文章はGoogle IMEで書いていて、いま何ら不都合は感じていないどころか快適にすら思う。いよいよ、決別の決心がついた。ATOK、さよなら。

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月額版で8年課金し続けたのか……。

ああっまたGoogleに与してしまった……。

 

 

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ところで午前中は喫茶店に行き、ご依頼頂いた寄稿(ありがとうございます)に関する作業。「考える」「調べものをする」はゼロコスト、ノータイムでイケそうなものに捉えられがちだけど、この歳と生活スタイルになるとしっかりそれ用の時間を取らないと対応が難しい。20代前半くらいのときはアイディアなんて無限に湧いてくるような自覚を勝手に持っていたけど、あれこそが若さゆえの柔軟な頭なのか、あるいはただの誇大妄想だったか、だと思う。ここは創作などで食っている人の方法論も聞いてみたいものだ。

 

 

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今日の息子連れのスパ活。駅から思ったより結構遠くて参ったけど、タイミングが良くて空いてて快適だった。最近の銭湯はどこにいっても芋洗い状態だ。それは界隈の盛り上がりという意味では良いけど、盛り上がりの前の時代にあったシミジミとゆっくりと湯を堪能するようなシーンはきわめて減ってしまった(これはさりげない"流行る前から銭湯に行ってた"マウントです)。もちろん銭湯自体が減っているので集中したりしていることもあるけど。混雑してるのが決して悪いということではなくて、たまたま空いてて良かったという話です。