最高のマンガを読んだ。
「今この瞬間○○のことを考えているのは自分だけかも」というのは誰しもが考えたりすることだろう。そしてそれを裏切られたときの嬉しさというかもよくわかる。
好きだけど知らなくていいとか、敢えて見ないほうがいいとか、近付かないほうがいいとか、そういう処世術に早く気付けると幸せになれる気がしますね。自分もそれに気付けたのは結構遅かった気がする。ぼくも作品は好きだけど敢えてTwitterはフォローしてない人とかいるもんな。
しかし面白い!と言うマンガはよくあるけど大体面白さの幅もあるじゃないですか。でもこれは本当に100で面白いと思いました。テンポも緩急もことば選びも全部好きだ。
ヒロインの口調も良いな。いわゆる「フィクションの女言葉」にいつも引っかかっている(が、そういうもんだと気持ちを押し殺して無視している)からスンナリ入った。
ぼくが一番好きなのは「沢口靖子のこと"靖子"って呼ぶんだ…」の下りです。
寝て起きたらPVが
めっちゃ伸びてる。納得。
しかしこのサイト、出版社の編集者が見つけてくれる(かも)という形式のようだけど、その各社のコメントが付いた日付を見ると実際はこのバズったツイートがきっかけになったのは間違いない。
すごい才能の持ち主出てきた。めちゃくちゃ面白い。この人近いうちに確実に表舞台に出てくる。
— ジュンスズキ (@jun_suzuki) 2020年1月16日
俺は沢口靖子のことを何も知らない|作品詳細|DAYS NEO -デイズネオ- https://t.co/ueP0oWaPWT
ジュンスズキさんと、ジュンスズキさんが気付くきっかけになった森もり子さんのおかげで広く認知されたということだ。逆に言うと、これが公開されて1ヶ月近くは埋もれていた。すごく勿体ない。
ただ誰が悪いとかではなくこれは今の世の仕組み上仕方がないことで、気付かれるきっかけがなければ俎上に上がることすらないんだなという話。編集者の感度が悪いとかそういう話ではない。もしぼくが人気商売をネットでするとしたら、それこそあらゆる手段(嘘のホッコリツイート、嘘のおもしろエピソード、ギリギリバレない範囲のパクツイ、フォロワーを買うなど)を駆使してとにかくフォロワーを増やしてから実際の本業の宣伝をすると思う。それが今の"解"だから……。
ただ、上記の手法は見る人間が見れば見透かされる。実際、今そこそこ人気のある人間がかつてフォロワーがぼくより少ないクラスだったときに「"やってる"なコイツ」というのを幾つも見たし、ぼくの目から見たらダサさしかないので、そういう人は応援していない。そのダサさに気付かずに応援してくれる人を多数呼び込んだほうが売れる近道だから、まあそれ以上言うことはないけど。