としまえんという遊園地、関東圏の人間で聞いたことがない人はいないと思う。たぶん中京圏のナガシマスパーランド、関西圏のひらかたパークくらいの知名度はあるのだと勝手に思っている(それらの具体的な知名度は想像ですが…)。
で、東京に住んで20年、実は今日初めて行った。俗に言う家族サービスというやつです。
地方のB級遊園地と違ってしっかりした一流遊園地なのかと思ったが、結論としては割とユルい。逆にカッチリしてるのはもうディズニーかUSJくらいしかないのかもね。
このように意味ありげでそれでいて何にもつかってないところとか。
「宝石さがし」というもう字ヅラだけでBな感じとか。
ミステリーゾーンとか。これライド型のお化け屋敷なのだが、「脅かしてくる」感じではなく、「ときどき死体とか生首とかが置いてあるのでそれを手早く紹介してもらう」という流れでちっとも怖くなかった(息子はめちゃめちゃ怖がってたけど…)。
でも、としまえんといったらコレなのかな、というメリーゴーランドは大きくて凄かった。大きいので並ばずに乗れたし。
メインの目当てのひとつは動物にふれあうコーナーで、
こんな感じを期待していったのだが、人がいないせいか(土曜の昼なのになんか人すごい少なかった)記事にある広々としたコーナーではなく小屋の中でのみふれあうかたちだった。
犬も自分のシッポを追ってねずみ花火状態。まあでもうちの子は犬すら触れる機会も少ないのでまあまあ良かった。
ンピンピ言うヒヨコは暖かいし小さいし本当に可愛い。この可愛いなという感情に比例して「人間のカルマ〜〜〜〜〜〜」ということばが頭の中で大きくなっていく。ごめんねありがとう。
昆虫コーナーも充実していた。
ヘラクレスオオカブトにも触れた。触ったからなんだというのはあるし、冷静に考えたら虫だぜこいつら。
でもビビリの息子が果敢にもクワガタやカブトムシなら持てるというのには感動した。意外に男の子してるじゃん……!
ところでこの昆虫コーナー、としまえんのユルさがかなり強めに出ている場所だった。
昆虫コーナーの一角、謎のスダレにどっかのババアが誰にも頼まれないのに趣味で無限に量産しているみたいなアートを飾り、非常ベルは消防法の関係で隠せない、みたいな惨憺たる「隙」。こんな「隙」がディズニーランドにあったら大変なことになる。しかし地方の遊園地、動物園とかでなく、東京の、ちょくちょくCM打ったりしている一流遊園地であるとしまえんレベルでもこういうユルユルなところがあるのだな、というのもまた学びであった。
こんなの客に見せていい空間じゃないだろ。
ところで、としまえんで個人的にアツいなと思ったアトラクションがこれ。オートスクーター。
このクルマの感じとかめっちゃかっこ良くないですか。たぶん創業当時からずっと変わってないであろう70年代テイスト。国鉄とか古いビルとか好きな人絶対わかってくれると思う。ぜひ覚えといて、もし機会があったらそういう視点で見てみてください!
子ども的に一番アツかったっぽいのはこれかな。こんな高いのそこらの公園には無いし。4階相当から滑り台がでていて、最上階は6階相当くらい。大人でも結構怖い。息子も最初はビビってたけどテンションが上がるともう止まらない。
癒やし。いいかこういうのをバカにする文脈で紹介するな。これは可愛いんだ。今の人が出せない可愛さなんだ。
こういう古式ゆかしいお化け屋敷に中高生のときオンナノコと来てキャーとか言って抱きつかれたい人生だった。そういう呪いを抱えたままの気持ち悪いジジイになりました。
関係無いけどとしまえんのフードコーナーでまさにデートっぽい中学生カップルを見かけた。男子は完全にただのオタク風の服装、女子はちょっとフリフリ入ってるこれまた女オタクまたは生主?といった感じ。ほぼ間違いなくネット繋がりな感じがあるが、なんというか本当に心から応援したくなった。お前らもお化け屋敷イケよ!!!!
と思ったら急にパリピが泡をまきながらだせえ音楽を流していた。急だよ。
というわけでとしまえん、全体遊び尽くしたわけではないけど子ども的には大満足の一日でしたとさ。いつもより早く就寝しました。
問題は仕方が無いけど金がめちゃめちゃかかること。4人家族で来たら2万は覚悟する必要がある。ただその価値は充分にある気はしました。ちょくちょく来れないけど。
昆虫コーナーのカエルのところに貼ってあった。これ実話くさいな……。