赤祖父マップ

ただの日記です。

日記20210718/渋滞と「東京」の再認識

練習と調子の確認を兼ねて週に1度は車に乗りたいと思っていて、なるべく用事を作るように心がけている。今日は昼飯のネタが無かったのでネットオーダーでケンタッキーを取りに行くというセルフウーバーイーツを車ですることにした。そのケンタッキーはドライブスルーもあるし丁度いいかな、と車でどんなに見積もっても20分はかからないその店舗に向かった。

しかし、だ。道路がめちゃめちゃ渋滞していた。これは全然今まで意識しなかった事象だ。土曜の昼は東京の道路は混むらしい。20分どころか倍の40分以上かかってしまった。これなら自転車か、あるいは普通に電車の駅前に行ったほうが早いくらいだ。

 

この「道路が渋滞する」という事象、基本的に電車で生活するとまったく意識しない情報なのでこの20年以上東京で暮らしてきたが「この辺はいつ頃渋滞する」といった情報にまるで無頓着なのである。自分の目から見た東京はあくまで鉄道の駅とせいぜいバス、それらの徒歩圏内のマッピングが中心で、車の道路はほぼ意識していない。環七、環八、首都高、青梅街道、井の頭通り、などなどの道路名もほとんど意識していないし知らない。たまにタクシーに乗ると「○○通りから○○街道に抜けるかたちでいいですか?」とか聞かれるのだが、道の名前なんか覚えていないので答えようがないのである。

 

ところが自分が車を買うと当然当事者意識が出てきて、東京の街を別の情報レイヤーで眺めることになる。すなわち道路情報、渋滞情報、店、信号、などなどのドライバーとして見る東京である。駅から歩いたら40分くらいかかりそうな大きな道路沿いの店などまったく今まで縁のない世界、自分からしたら存在しないに等しいものだったが、車に乗ると車で行きやすい店とそうじゃない店という見方になり、同じ東京がまるで違うように見えてくるのだ。それに電車で行きやすい街と車で行きやすい道は違っていて、具体的には中央線沿線住まいなので今までは吉祥寺、新宿、アキバなど中央線ラインが行きやすく逆に横浜方面は行きづらかった(中央線住民とは相性が悪い)が、車だと多摩地区や横浜方面のほうが行きやすいように地図が見えてくるのだ。少なくとも山手線内や千葉方面にはちょっと足が向かない。

RPGで、乗り物を手に入れることで行ける場所が広がることがある。船を手に入れたら海を越えられたり、そらとぶ乗り物を手に入れたら山を越えられたり。あれのように、これまで行けなかったところの東京が広がったという認識にある。特に23区内くらいだと電車と徒歩で大体はいけるが、郊外だと本当に車なしでは訪問がほぼ不可能なところが沢山ある。これが結構おもしろく感じている。