鴨川グランドホテルに宿泊した。結論から言うと良いホテルだったのだが、昭和40年代に建てられたこの建物で大丈夫なのかという不安も若干あった。
今回、JALマイルが余りまくっていて有効期限も近かったので「温泉マイル」というJALクーポンを使える宿ということでここを選んだ。4人1泊で12万円くらいしたが、マイルをバクっと使って支払いは1万円台で収まった。財布はほぼ痛んでいないけど、なんとまあ贅沢な……。
部屋に露天風呂の付いている特別室を取ったのだが、娘がこの熱さを嫌がって結局ほとんど使わなかった。カップルが盛り上がるには丁度よいのだろうが家族連れだとこういうふうに空振る場合もあるのでもったいなかったな。
旅行先でなぜか皿やガラスを作りがちなことをしている人、そもそも旅行をなぜするのか自体を見直したほうがいいと思う。やることないんなら帰れば?とすら思うのだが……。
子どもたちの目当てはプール。適度に空いているので安心だし、ホテル併設は本当にラクだ。
海は子どもたちが怖がったので近づかなかった。ここは遊泳禁止なので眺めるだけだがサーファーは泳いでいた。サーファーは別枠なのか禁止行為を平気で破る人たちなのかよくわかってないが、のりピーの元旦那の例からすると後者なのかもしれない。あとここで是非キムタクの目撃情報がほしいところだがどうだろうか。
ここで昭和高度経済成長の名残が見える施設のノリを。
大規模ホテルにありがちな謎の土産物とオバ服コーナー。誰が買うんだろと思ったら見ている客がいた。失礼しました。
このあたりのレタリング良くないですか?慰安旅行とか社員旅行とかでいかにも使われていたのだろうという感じ。ただ皇室御用達らしく、館内を浴衣でうろつくのはNGとされていた。今どきけっこう珍しい。
卓球コーナーは大規模宴会場を利用して設置されていた。BGMも何もなくシーンとしているので子どもが怖がってしまった。
この宿にゆかりのある知らねー老人の特集コーナーも謎だった。場所が余ってるだけなのだろう。
これもマジで誰がやるんだという感じのハンドメイドをアレしたりコレしたりという店らしい。
風呂からの眺め。
この昭和感あふれる宿、部屋や大浴場などは改装してちゃんときれいだな、と感じられるようにしてあったので全体として古さからくる不潔感などは低減され、特に大きなストレスもなく過ごすことができた。ホテルの老朽化は結構どこでも問題というか気になるテーマで、古いままでとにかく安く値下げしていくパターンと改装して格式を維持していくパターンとに大別されるが、更に古いままの部屋と新しい部屋を明らかに使い分ける宿もある。このホテルはそのケースで、改装していない部屋もあるようで、そっちに泊まったら全然満足度が違ったかもしれない。この翌日別の宿に泊まってて、そっちはボロいまま、かつかつては喫煙OKでだったであろうニオイが染み付いてる部屋だったので結構萎えたんだよな。若い頃は安さと引き換えに耐えられた要素も、歳を取り、子連れでかつ安くない料金を払っているとそういうところも気になってくる。古いのと不潔なのとは全然違う問題だし古くたって気にならないホテルや店もあるのだけど、逆に古いからいいやとなってるホテルや店が実際には結構あるような気がするのだ。